パルクールのメリット・デメリット|子どもへの効果、危険性とケガ、事故を防ぐ環境の条件

パルクールのメリットと危険性
MERIT AND RISK ── パルクールのメリット・デメリット

パルクールの
メリットと危険性

「子どもの習い事にどうだろう」と調べると、良いことも、危ないという話も出てきます。どちらも本当です。
大阪・鶴見の専用施設 PK Guild が、パルクールが子どもにもたらす効果と、実際に起きるケガ、そして事故を防ぐ環境の条件を、良い面も悪い面も隠さずにまとめます。

メリット7つ デメリット・危険性5つ 安全な環境の条件
INTRO ── 最初に結論

危ないかどうかは、
「どこで」で決まる。

先に結論を書きます。パルクールそのものが危険なのではなく、「高い場所で」「硬い地面で」「教わらずに」やることが危険です。動画で見る高所のジャンプと、マットの上で着地を練習する子どもの姿は、同じ「パルクール」という名前でも、まったく別のものです。

この記事では、まずメリットを7つ。次にデメリットと危険性を5つ、実際にどんなケガが起きるのかまで書きます。そのうえで、事故を防ぐ環境の条件を挙げます。読み終わったとき、「うちの子に合うか」「どこでやらせるか」を自分で判断できる材料がそろうように書きました。

01
01 ── MERIT・7つのメリット

跳ぶ前に、
転び方を覚える。

パルクールで最初に習うのは、跳び方ではなく、着地と受け身です。ここが、ほかの運動と比べたときのいちばん大きな違いであり、メリットの多くはここから生まれます。

01転んでもケガをしにくい体になる着地でひざを曲げて衝撃を逃がす、転んだら肩から転がる。パルクールの基本は、そのまま日常の「転び方」です。校庭や自転車で転んだときに、手や頭を守る動きが体に入っています。
027つの基本動作が、一度に育つ走る、跳ぶ、着地する、登る、ぶら下がる、バランスを取る、転がる。ひとつの種目でこれだけの動きを扱う運動は多くありません。特定のスポーツに進む前の「土台の運動」として向いています。
03自分で「できる・できない」を判断する力この高さは跳べるか、この距離は届くか。パルクールでは、毎回、自分で見て、自分で決めます。誰かに言われて動くのではなく、自分の体と相談する習慣がつきます。
04失敗が「安全な失敗」でできるマットの上なら、失敗しても沈むだけ。何度でも試せるので、「怖い」と「できた」の間を、自分のペースで往復できます。挑戦する心は、安全に失敗できる場所で育ちます。
05順位がなく、比べるのは昨日の自分試合で勝ち負けを競う競技ではありません。運動が苦手な子、集団競技が合わなかった子でも、自分の段階から始められます。
06道具がいらず、始めやすい必要なのは動きやすい服と靴だけ。ラケットもボールも防具もいりません。
07街の見え方が変わる壁、階段、手すり。ただの風景だったものが、体を使って考える対象になります。外で遊ぶ理由が、ひとつ増えます。
PK Guildで子どもたちを指導するメイン講師 TOWA
LANDING FIRST ── 最初に教えるのは、跳び方ではなく降り方

運動神経との関係は運動神経を良くするにはで、教育としてのパルクールの位置づけはカルチャー・競技・教育、3つのパルクールで詳しく書いています。

02 ── RISK・デメリットと危険性

隠さずに書く、
5つの弱点。

良いことばかりではありません。保護者の方が心配する点は、だいたい次の5つに集まります。

デメリット・危険性実際のところどう向き合うか
① ケガのリスクいちばん多いのは、着地の失敗による足首のねんざ、すりむき、打撲。高い所からの落下は、環境と段階を守れば、まず起きない着地と受け身から順番に習う。高さと距離は、成功率が上がってから少しずつ足す
② 動画のまねをする子どもは、動画の高所ジャンプをそのまま「パルクール」だと思いがち。ここが、いちばん現実的な危険「動画に映っているのは何年も積んだ人の本番」だと大人が伝える。外で勝手にやらない約束を先に
③ 場所のマナーと近所の目公園や街の設備で練習すると、注意されたり、通報されたりすることがある。禁止されている場所も多い練習は専用施設か、使ってよいと確認できた場所で。パルクールの評判は、実践者の行動で決まる
④ 教室が少ない専用の設備(大型マット・専用フロア)を持つ施設は、都市部でも限られる。通える範囲に無いことも体操教室やアクロバット教室で土台を作る道もある。大阪なら大阪でパルクールを習えるところを参照
⑤ 上達が見えにくい時期がある順位や級が無いぶん、「何ができるようになったか」が保護者から見えにくいレベル制や記録のある教室を選ぶ。PK Guildは Lv1〜15 のレベル制で、段階が見える

①のケガについて、もう少しだけ正直に書きます。パルクールでケガがゼロになることはありません。ただ、その多くは「足首のねんざ」「すりむき」のように、サッカーやバスケットボールでも起きる種類のものです。重いケガの原因は、ほぼ「高さ」「硬い地面」「段階を飛ばす」の3つに集約されます。次の章は、この3つを取り除く話です。

03
03 ── SAFETY・事故を防ぐ環境の4つの条件

危険は、
環境で取り除ける。

「危ない」の正体が分かれば、対策も決まります。子どもにパルクールをやらせる場所を選ぶときは、次の4層がそろっているかを見てください。

1
床 ── 失敗しても沈む場所

大型のピットマットやバネ床があれば、失敗は「沈むだけ」になる。硬い床や屋外での練習は、同じ技でも危険度がまったく違う。

2
段階 ── 着地と受け身から順番に

低く、近く、柔らかい所から始めて、成功率が上がってから高さと距離を足す。段階を飛ばさない仕組み(レベル制)があるか。

3
目 ── 見ている大人がいる

自分の動きのクセは自分では見えない。土台の段階ほど、指導者の目が効く。子どもだけで練習させない。

4
備え ── 保険とルール

スポーツ保険への加入、アクセサリーを外す、ポケットを空にするといった基本のルールが決まっているか。

4つそろって、はじめて「安全な失敗」ができる

PK Guildは、14m×9mのバネ床と5m×6mの大型ピットマットを備えた専用施設です。クラスは Lv1〜15 のレベル制で、着地と受け身から順番に進みます。スポーツ安全保険は年2,000円で、毎年3月に更新します。服装のルールはパルクールの服装ガイドにまとめています。

PK Guildの大型ピットマットの前で宙返りをする練習生
PIT ── 失敗しても沈むだけ。だから、何度でも試せる
04 ── FIT・向いている子、向いていない子

運動が苦手でも、
向いている。

「運動が得意な子のもの」と思われがちですが、現場で見ていると、むしろ逆のことが多くあります。

  • 向いている子 ── じっとしているより動きたい子。高い所や登ることが好きな子。集団競技のルールや順位が合わなかった子。運動が苦手で、比べられるのが嫌だった子
  • 慎重に始めたい子 ── 怖がりな子は、むしろ安全に進めやすい。「怖い」と言えることは、自分の限界を判断できている証拠。段階を細かく刻めば伸びる
  • 注意が必要な子 ── 「言われたことより先に、大きい技をやりたがる」子。動画のまねを外でしてしまう危険がある。約束を先に決めてから始める
  • 年齢 ── PK Guildでは3歳6ヶ月から。幼児は「跳ぶ・登る・ぶら下がる・転がる」を遊びの形で経験するちびクラスから。詳しくはちびクラスの記事
PK Guildのちびクラスで遊びながら動く子どもたち
CHIBI ── 3歳6ヶ月から。跳ぶ・登る・転がるを、遊びの形で
05
05 ── HOME・家庭でできる3つの約束

教室の外で、
守ってほしいこと。

パルクールの危険の多くは、教室の中ではなく、外で起きます。始める前に、家庭で次の3つを約束しておくと、デメリットの大半は防げます。

約束1習った技を、外で勝手にやらない。やりたくなったら、まず教室で「これをやりたい」と言う
約束2高い所と硬い地面では、跳ばない。低くて柔らかい所以外は、練習場所ではない
約束3使ってはいけない場所を使わない。立ち入り禁止、通行の邪魔になる場所、人の家や店の設備では練習しない

この3つを、子どもが自分の言葉で言えるようになったら、パルクールは安全な習い事になります。逆に言えば、この約束を守れる環境を用意できないなら、始める時期を少し待つ判断もあります。

06 ── FAQ・よくある質問

保護者の疑問に、
答えます。

パルクールは危険なスポーツですか?

パルクールそのものより、「高い場所」「硬い地面」「教わらずにやる」ことが危険です。大型マットのある専用施設で、着地と受け身から段階的に習えば、ケガの種類はほかの運動と大きく変わりません。

どんなケガが多いですか?

着地の失敗による足首のねんざ、すりむき、打撲が中心です。重いケガの原因は、ほぼ「高さ」「硬い地面」「段階を飛ばす」の3つに集約されるため、環境と段階を守ることで防げます。

子どもにパルクールを習わせるメリットは何ですか?

転んでもケガをしにくい体の使い方が身につくこと、走る・跳ぶ・登る・転がるなど7つの基本動作が一度に育つこと、自分で「できる・できない」を判断する力がつくことです。順位がないので、運動が苦手な子でも自分の段階から始められます。

運動が苦手な子でも大丈夫ですか?

大丈夫です。順位や試合がなく、比べるのは昨日の自分です。怖がりな子は「怖い」と言えるぶん、むしろ安全に進めやすいです。

何歳から始められますか?

PK Guildでは3歳6ヶ月からのちびクラスがあります。幼児は跳ぶ・登る・ぶら下がる・転がるといった動きを、遊びの形で経験します。

外で勝手にやらないか心配です。

始める前に、家庭で「習った技を外で勝手にやらない」「高い所と硬い地面では跳ばない」「使ってはいけない場所を使わない」の3つを約束しておいてください。この約束を子どもが自分の言葉で言えるようになれば、危険の大半は防げます。

保険には入れますか?

PK Guildでは、スポーツ安全保険に年2,000円で加入します(毎年3月更新)。体験レッスンは現在無料で、動きやすい服装と飲み物だけでご参加いただけます。

見てから、
決めてください。
床、段階、指導者の目。この記事に書いた条件を、実際に見に来てください。体験は現在無料、見学だけでも大丈夫です。
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