パルクールの
メリットと危険性。
「子どもの習い事にどうだろう」と調べると、良いことも、危ないという話も出てきます。どちらも本当です。
大阪・鶴見の専用施設 PK Guild が、パルクールが子どもにもたらす効果と、実際に起きるケガ、そして事故を防ぐ環境の条件を、良い面も悪い面も隠さずにまとめます。
危ないかどうかは、
「どこで」で決まる。
先に結論を書きます。パルクールそのものが危険なのではなく、「高い場所で」「硬い地面で」「教わらずに」やることが危険です。動画で見る高所のジャンプと、マットの上で着地を練習する子どもの姿は、同じ「パルクール」という名前でも、まったく別のものです。
この記事では、まずメリットを7つ。次にデメリットと危険性を5つ、実際にどんなケガが起きるのかまで書きます。そのうえで、事故を防ぐ環境の条件を挙げます。読み終わったとき、「うちの子に合うか」「どこでやらせるか」を自分で判断できる材料がそろうように書きました。
跳ぶ前に、
転び方を覚える。
パルクールで最初に習うのは、跳び方ではなく、着地と受け身です。ここが、ほかの運動と比べたときのいちばん大きな違いであり、メリットの多くはここから生まれます。
運動神経との関係は運動神経を良くするにはで、教育としてのパルクールの位置づけはカルチャー・競技・教育、3つのパルクールで詳しく書いています。
隠さずに書く、
5つの弱点。
良いことばかりではありません。保護者の方が心配する点は、だいたい次の5つに集まります。
| デメリット・危険性 | 実際のところ | どう向き合うか |
|---|---|---|
| ① ケガのリスク | いちばん多いのは、着地の失敗による足首のねんざ、すりむき、打撲。高い所からの落下は、環境と段階を守れば、まず起きない | 着地と受け身から順番に習う。高さと距離は、成功率が上がってから少しずつ足す |
| ② 動画のまねをする | 子どもは、動画の高所ジャンプをそのまま「パルクール」だと思いがち。ここが、いちばん現実的な危険 | 「動画に映っているのは何年も積んだ人の本番」だと大人が伝える。外で勝手にやらない約束を先に |
| ③ 場所のマナーと近所の目 | 公園や街の設備で練習すると、注意されたり、通報されたりすることがある。禁止されている場所も多い | 練習は専用施設か、使ってよいと確認できた場所で。パルクールの評判は、実践者の行動で決まる |
| ④ 教室が少ない | 専用の設備(大型マット・専用フロア)を持つ施設は、都市部でも限られる。通える範囲に無いことも | 体操教室やアクロバット教室で土台を作る道もある。大阪なら大阪でパルクールを習えるところを参照 |
| ⑤ 上達が見えにくい時期がある | 順位や級が無いぶん、「何ができるようになったか」が保護者から見えにくい | レベル制や記録のある教室を選ぶ。PK Guildは Lv1〜15 のレベル制で、段階が見える |
①のケガについて、もう少しだけ正直に書きます。パルクールでケガがゼロになることはありません。ただ、その多くは「足首のねんざ」「すりむき」のように、サッカーやバスケットボールでも起きる種類のものです。重いケガの原因は、ほぼ「高さ」「硬い地面」「段階を飛ばす」の3つに集約されます。次の章は、この3つを取り除く話です。
危険は、
環境で取り除ける。
「危ない」の正体が分かれば、対策も決まります。子どもにパルクールをやらせる場所を選ぶときは、次の4層がそろっているかを見てください。
大型のピットマットやバネ床があれば、失敗は「沈むだけ」になる。硬い床や屋外での練習は、同じ技でも危険度がまったく違う。
低く、近く、柔らかい所から始めて、成功率が上がってから高さと距離を足す。段階を飛ばさない仕組み(レベル制)があるか。
自分の動きのクセは自分では見えない。土台の段階ほど、指導者の目が効く。子どもだけで練習させない。
スポーツ保険への加入、アクセサリーを外す、ポケットを空にするといった基本のルールが決まっているか。
PK Guildは、14m×9mのバネ床と5m×6mの大型ピットマットを備えた専用施設です。クラスは Lv1〜15 のレベル制で、着地と受け身から順番に進みます。スポーツ安全保険は年2,000円で、毎年3月に更新します。服装のルールはパルクールの服装ガイドにまとめています。
運動が苦手でも、
向いている。
「運動が得意な子のもの」と思われがちですが、現場で見ていると、むしろ逆のことが多くあります。
- 向いている子 ── じっとしているより動きたい子。高い所や登ることが好きな子。集団競技のルールや順位が合わなかった子。運動が苦手で、比べられるのが嫌だった子
- 慎重に始めたい子 ── 怖がりな子は、むしろ安全に進めやすい。「怖い」と言えることは、自分の限界を判断できている証拠。段階を細かく刻めば伸びる
- 注意が必要な子 ── 「言われたことより先に、大きい技をやりたがる」子。動画のまねを外でしてしまう危険がある。約束を先に決めてから始める
- 年齢 ── PK Guildでは3歳6ヶ月から。幼児は「跳ぶ・登る・ぶら下がる・転がる」を遊びの形で経験するちびクラスから。詳しくはちびクラスの記事へ
教室の外で、
守ってほしいこと。
パルクールの危険の多くは、教室の中ではなく、外で起きます。始める前に、家庭で次の3つを約束しておくと、デメリットの大半は防げます。
この3つを、子どもが自分の言葉で言えるようになったら、パルクールは安全な習い事になります。逆に言えば、この約束を守れる環境を用意できないなら、始める時期を少し待つ判断もあります。
保護者の疑問に、
答えます。
パルクールは危険なスポーツですか?
パルクールそのものより、「高い場所」「硬い地面」「教わらずにやる」ことが危険です。大型マットのある専用施設で、着地と受け身から段階的に習えば、ケガの種類はほかの運動と大きく変わりません。
どんなケガが多いですか?
着地の失敗による足首のねんざ、すりむき、打撲が中心です。重いケガの原因は、ほぼ「高さ」「硬い地面」「段階を飛ばす」の3つに集約されるため、環境と段階を守ることで防げます。
子どもにパルクールを習わせるメリットは何ですか?
転んでもケガをしにくい体の使い方が身につくこと、走る・跳ぶ・登る・転がるなど7つの基本動作が一度に育つこと、自分で「できる・できない」を判断する力がつくことです。順位がないので、運動が苦手な子でも自分の段階から始められます。
運動が苦手な子でも大丈夫ですか?
大丈夫です。順位や試合がなく、比べるのは昨日の自分です。怖がりな子は「怖い」と言えるぶん、むしろ安全に進めやすいです。
何歳から始められますか?
PK Guildでは3歳6ヶ月からのちびクラスがあります。幼児は跳ぶ・登る・ぶら下がる・転がるといった動きを、遊びの形で経験します。
外で勝手にやらないか心配です。
始める前に、家庭で「習った技を外で勝手にやらない」「高い所と硬い地面では跳ばない」「使ってはいけない場所を使わない」の3つを約束しておいてください。この約束を子どもが自分の言葉で言えるようになれば、危険の大半は防げます。
保険には入れますか?
PK Guildでは、スポーツ安全保険に年2,000円で加入します(毎年3月更新)。体験レッスンは現在無料で、動きやすい服装と飲み物だけでご参加いただけます。