男の子の習い事、
人気の裏側。
スイミング、サッカー、英語、体操。人気ランキングの上位は毎年ほぼ同じです。でも「人気」と「うちの子に合う」は別の話。
大阪・鶴見で子どもの運動教室を運営する PK Guild が、ランキングの裏側にある選び方と、珍しい系・かっこいい系の習い事の本当のところを、現場から解説します。
人気で選ぶと、
続かない。
先に結論を書きます。習い事は「人気」ではなく、「その子がどんな子か」と「親が何を得てほしいか」の2つで決めると、続きます。ランキングは「多くの家庭が選んでいる」という事実であって、「あなたの子に合う」という保証ではありません。
この記事では、まず人気ランキングの上位がなぜ上位なのかを分解します。次に、男の子のタイプ別に「合う習い事」を整理し、最後に、最近増えている珍しい系・かっこいい系(パルクール、アクロバット、トランポリン、ボルダリングなど)を、良い面も注意点も含めて比べます。
私たちはパルクールの教室なので、最後にパルクールの話も出てきます。ただ、それを勧めるために書いた記事ではありません。「合わない子」の話も、正直に書きます。
上位の常連は、
なぜ上位なのか。
小学生の男の子の習い事で、毎年上位に並ぶのはだいたいこの顔ぶれです。それぞれ、上位に来る「理由」があります。理由が分かると、自分の子に当てはまるかが判断できます。
| 習い事 | 上位に来る理由 | 向いていない場合 |
|---|---|---|
| スイミング | 「泳げないと困る」という安全面の動機が強い。学校の授業で差が出るので、親が早めに始めさせる | 泳げるようになった時点で目的を達成し、続ける理由がなくなりやすい |
| サッカー | 友達がやっている、テレビで見る、チームで遊べる。入口が身近で、男の子の「かっこいい」に直結 | 集団競技が合わない子、試合の順位や出場機会で自信を失う子には負担になる |
| 英語・学習系 | 将来への不安から。親の動機が中心で、子どもの「やりたい」から始まることは少ない | 体を動かしたい子には、座る時間が増えるぶん、運動の時間が減る |
| 体操 | 「運動神経の土台」として選ばれる。逆上がりや跳び箱など、学校の体育に直結する | 型どおりの練習を繰り返すのが苦手な子、順番待ちが長いと集中が切れる子 |
| 武道(空手・柔道など) | 礼儀・精神面への期待。「強くなってほしい」という親の願いに応える | 上下関係や厳しさが合わない子は、通うこと自体が苦痛になる |
共通しているのは、上位の理由の多くが「親の安心」や「学校との相性」だということです。悪いことではありません。ただ、子ども本人の「動きたい」「かっこよくなりたい」「自分で決めたい」が置き去りになると、3ヶ月でやめる、という結果になりがちです。
「どんな子か」で、
入口は変わる。
現場で子どもたちを見ていると、男の子は大きく3つのタイプに分かれます。同じ習い事でも、タイプによって「続く/続かない」がはっきり分かれます。
高い所に登る、走り回る、座っていられない。エネルギーが体に出るタイプ。順番待ちが長い習い事は向かない。動き続けられる環境が要る。
新しいことに時間がかかる。失敗を人に見られるのが嫌。集団競技で「下手」と思われる経験が、運動嫌いの入口になりやすい。段階を細かく刻める、比べられない環境が合う。
言われた通りにやるより、自分のやり方を試したい。型どおりの反復や、指示が多い環境では気持ちが離れる。正解が1つでない習い事で伸びる。
「珍しい」には、
理由がある。
最近、ランキングには入らないけれど、じわじわ増えている習い事があります。共通点は、「かっこいい」と「順位がない」。ここでは、それぞれの良い面と、始める前に知っておきたい注意点を並べます。
| 習い事 | 良い面 | 注意点 |
|---|---|---|
| パルクール | 走る・跳ぶ・登る・転がるを一度に扱う。着地と受け身を最初に習うので、転んでもケガをしにくい体になる。順位がなく、比べるのは昨日の自分。動画で見る「かっこよさ」がそのまま動機になる | 専用の設備(大型マット)を持つ教室が少ない。動画のまねを外でしないよう、家庭での約束が要る |
| アクロバット | バク転・宙返りという分かりやすい目標がある。「できた」が目に見える | 段階を飛ばすとケガにつながる。補助と設備がある教室を選ぶ |
| トランポリン | 空中感覚とバランスが育つ。楽しさが先に来る | 教室数が少なく、地域によっては通いにくい |
| ボルダリング | 自分でルートを考える。握力・体幹・判断力。順位がなく自分のペースで進める | 子ども向けの時間帯や壁がある施設を選ぶ必要がある |
| ダンス | リズム感と表現力。発表の場があり、仲間ができる | 振付を覚える型の練習が中心。自由に動きたい子には窮屈なことも |
| プログラミング・ロボット | 自分で作る楽しさ。「自分で決めたい子」に合う | 運動の時間が減る。体を動かす習い事と組み合わせたい |
「珍しい」習い事のほとんどは、順位や試合がないことで、集団競技が合わなかった子の受け皿になっています。ただ、珍しいぶん教室が少なく、設備や指導の質に差があります。選ぶときは「何を教えるか」より「どこで、誰が、どう安全を守っているか」を見てください。
決めるのは、
体験のあとで。
どの習い事でも、体験に行けばだいたい分かります。見るのは子どもの様子だけでなく、教室の側も。
- 順番待ちの長さ ── 1時間のうち、実際に体を動かしている時間はどれくらいか。待ち時間が長い教室は、動きたい子には合わない
- 失敗したときの扱い ── 先生が失敗をどう受け止めるか。笑われる、怒られる、放っておかれる、のどれでもなく「次はこうしよう」と言えるか
- 段階があるか ── レベルや級など、「できた」が見える仕組みがあるか。ないと、上達が親から見えず、続ける理由が薄れる
- 安全の設備 ── 運動系なら、床・マット・補助の有無。「気をつけて」だけの教室は避ける
- 帰り道の一言 ── 体験のあと、子どもが「また行きたい」と言うか。言わないなら、その理由を聞く。親が良いと思っても、本人が違えば続かない
3タイプ全部に、
入口がある習い事。
ここからは、私たちの教室の話です。パルクールをすすめる理由は1つ。上の3タイプ、どの子にも入口があるからです。
PK Guildは大阪・鶴見の専用施設で、5歳〜15歳の通常クラス(月4回 8,800円・税込)と、3歳6ヶ月〜8歳のちびクラス(月8,000円)があります。体験は2,000円で、見学だけでも大丈夫です。パルクールが子どもに何をもたらすかはパルクールの効果30に、危険性についてはメリット・デメリットに、正直に書いています。
学年で、
見るものが変わる。
習い事選びの疑問に、
答えます。
小学生の男の子に人気の習い事は何ですか?
スイミング、サッカー、英語などの学習系、体操、武道が毎年の上位常連です。ただし上位の理由の多くは「親の安心」や「学校との相性」で、子ども本人に合うかは別です。この記事では理由を分解し、タイプ別の選び方を解説しています。
珍しい習い事にはどんなものがありますか?
パルクール、アクロバット、トランポリン、ボルダリング、ダンス、プログラミングなどです。共通点は「順位や試合がない」こと。集団競技が合わなかった子の受け皿になっています。教室が少なく質に差があるので、設備と安全の守り方で選んでください。
運動が苦手な男の子には、何が向いていますか?
比べられない環境が合います。順位や試合がなく、段階を細かく刻める習い事です。パルクールは順位がなく、着地と受け身から始めるので、運動が苦手で比べられるのが嫌だった子ほど変わります。
じっとしていられない子には?
順番待ちが少なく、動き続けられる習い事が合います。体験のときに「1時間のうち、実際に動いている時間」を見てください。パルクールは順番待ちがほとんどありません。
習い事はいくつまでがいいですか?
決まりはありませんが、体を動かすものを1つ入れておくと、ほかの習い事や学校生活の土台になります。詰め込みすぎて全部が中途半端になるより、続けられる数にしてください。
パルクールは何歳から始められますか?
PK Guildでは3歳6ヶ月からのちびクラス、5歳からの通常クラスがあります。小学生はどの学年からでも始められます。体験は2,000円です。
すぐにやめたがったらどうすればいいですか?
「行きたくない」が3回続いたら、理由を聞いてください。先生、友達、内容のどれが原因かで対応が変わります。習い事そのものが合っていないなら、やめて別のものに変えるのは失敗ではありません。
体験のあとで。 順番待ちの長さ、失敗の扱い、床とマット。この記事に書いた5つを、実際に見に来てください。体験は2,000円、見学だけでも大丈夫です。