運動神経が心配、
と感じたら。
「うちの子だけ走り方がぎこちない」「ボールを怖がる」「縄跳びが跳べない」「運動会が憂うつそう」── 子どもの運動神経が心配になったとき、親が最初に知っておくべきことを1本にまとめました。「運動神経が悪い子の特徴」とされる8項目のチェック、何歳までに決まるのかの答え、よくある3つの誤解、今日から家でできる一歩、習い事に任せるときの選び方。結論から言うと、「悪い」の正体のほとんどは、経験した動きの種類が少ないだけです。
心配の正体は、
「種類の不足」。
| 「悪い」の正体 | 運動神経の正体は、体をイメージ通りに動かす・バランスを取る・タイミングを合わせる・状況に反応する「協調性」。これは脳が動きの経験から作る配線で、生まれつきの才能ではありません。「悪い」と見える子の多くは、経験した動きの種類が少ないだけです |
| 何歳までに決まる? | 決まりません。神経系は幼児期にいちばん速く育ち、小学生期に見た動きを真似る力がピークになりますが、中学生でも大人でも方法を変えれば伸びます。「もう遅い」はありません |
| まず何をする? | 01章の8項目チェックで「どの動きを経験していないか」を見る → 今日から家で1日1つ、新しい動きを足す → 続かなければ、動きの種類が多い教室に任せる |
| やってはいけない | 比べる・怒る・1つの競技を反復させる。この3つは運動を「嫌いなもの」にして、試行回数そのものを減らします |
この記事はPK Guild(大阪市鶴見区・パルクールとアクロバットの専用施設)が書いています。3歳6ヶ月から大人まで、「運動が苦手」と言われて来た子を毎週見ている立場からの内容です。伸ばし方の全体像は子どもの運動神経を良くする方法に、遺伝との関係は運動神経は遺伝する?にまとめています。
特徴は欠点ではなく、
「未経験」の地図。
ネットで「運動神経が悪い子の特徴」として挙げられる項目を8つ並べました。大事なのは、当てはまる数を数えることではなく、それぞれが「どの能力の、どの動きの経験不足か」を読むことです。協調性は7つの能力(定位・変換・連結・反応・識別・リズム・バランス)に分けられ、特徴はそのまま「まだやっていない動き」を指しています。
| よく言われる特徴 | 関係する能力 | 不足している経験と、今日からの一歩 |
|---|---|---|
| よく転ぶ・つまずく | バランス・定位 | 不整地を歩いた経験が少ない。線の上歩き、縁石、芝生や砂の上を裸足で歩く |
| ボールを怖がる・取れない | 反応・識別・定位 | 飛んでくる物の速さを目で測る経験。風船→新聞紙ボール→柔らかいボールの順で、まず「当たっても痛くない」から |
| 縄跳びが跳べない | リズム・連結 | 手と足を別のタイミングで動かす経験。縄なしで「回す真似+ジャンプ」、音楽に合わせてその場ジャンプ |
| 走り方がぎこちない | 連結・リズム | 腕と足を連動させる経験。坂道ダッシュ、スキップ、ギャロップ(片足が前のまま走る)で動きの種類を足す |
| 高い所・逆さまを怖がる | 定位・バランス | 体の向きが変わる経験が少ない。布団で横転がり、手押し車、低い台からの飛び降り。安全な高さから |
| 人の動きを真似できない | 定位・変換 | 「見る→体で再現する」経験。親の動きを鏡のように真似る遊び、だるまさんが転んだのポーズ版 |
| 遊具で遊ばない・すぐ降りる | バランス・定位・連結 | 「落ちたら痛い」の記憶。低い遊具から、親が手を添えて成功を先に作る。登る→降りるをセットで |
| 体育・運動会を嫌がる | (能力ではなく経験の質) | 比べられた・笑われた記憶。順位のない場所で「できた」を言葉にして返す経験を増やす |
8項目の右端を見てください。全部「経験」です。能力が無いのではなく、まだその動きに出会っていない。だから伸ばし方は、特訓ではなく「出会わせる」になります。
速く育つ時期はある。
決まる時期はない。
「運動神経は◯歳までに決まる」という言い方をよく見ますが、正確ではありません。神経系の発達を示すスキャモンの発育曲線では、神経系は幼児期にいちばん急に伸び、12歳ごろにほぼ大人の水準に達します。これは「育ちやすい時期」の話であって、「それ以降は育たない」という意味ではありません。年齢ごとに、効く方法が変わるだけです。
つまり「心配になった今」が、いちばん早い開始日です。幼児なら環境を、小学生なら技のある運動を、中学生なら一芸を。年齢別の具体的なメニューは子どもの運動神経を良くする方法に全部書いています。
頑張らせるほど、
遠ざかる。
1日1つ、
新しい動きを足す。
特訓はいりません。毎日10分、「昨日やっていない動き」を1つ足すだけで、動きの種類は1年で300を超えます。合言葉は「低い・柔らかい・比べない」。
- 「できた」を言葉で返す ── 「今の着地、音がしなかったね」。結果ではなく、何が良かったかを具体的に
- 親も一緒に動く ── 子どもは親の動きを真似ます。上手い必要はなく、一緒に失敗して笑うのが最大の教材
- やってはいけない ── 高い所からの飛び降り、硬い床での回転技のまね。落ちる先が用意できない動きは教室で
心配な子ほど、
「比べない教室」を。
家で続かない、登る高さや落ちる先が用意できない、親が一緒に動く時間がない ── そのときは習い事に任せてください。ただし、心配な子にとって教室選びの一番の条件は競技名ではなく、失敗したあとに何が起きる場所かです。見学で確認するのはこの5つ。
- 失敗したときの声かけ ── 「惜しい、ここまでできた」と具体的に返すか。叱る・急かす教室は避ける
- 順位・勝ち負けがない ── 心配な子が最初に必要なのは「比べられない時間」
- 課題を一人ひとり変えている ── 同じ課題を全員にやらせる教室では、できない子は待つだけになる
- 動きの種類が多い ── 走る・跳ぶ・登る・転がる・ぶら下がる。1回のレッスンで何種類の動きをするか
- 落ちても痛くない床 ── 「痛くない」が試行回数を増やす。マットの厚さと着地面を見る
習い事で伸ばす5つの条件と、スイミング・体操・球技・ダンス・パルクールの比較は子どもの運動神経を良くする方法の後半に、運動が苦手な子に向く教室の選び方は運動が苦手な子の習い事にまとめています。
PK Guild(大阪市鶴見区横堤・横堤駅徒歩3分)は、パルクールとアクロバットの専用施設です。順位も勝ち負けもなく、課題の高さは一人ひとり違い、床はバネ床と大型ピットマット。走る・跳ぶ・登る・転がる・ぶら下がるを1回のレッスンで横断するので、「動きの種類」をいちばん増やしやすい運動です。「運動が苦手」と言われて体験に来た子が、最初の1回で自分から2回目の挑戦をする ── それを毎週見ています。
心配な親から、
よく聞かれること。
うちの子は運動神経が悪いのでしょうか?
「悪い」と見える多くは、経験した動きの種類が少ないだけです。運動神経の正体は脳が経験から作る配線で、生まれつきの才能ではありません。01章の8項目で「どの動きを経験していないか」を見てください。
運動神経は何歳までに決まりますか?
決まりません。神経系は幼児期に最も速く育ち、12歳ごろにほぼ大人の水準になりますが、それは「育ちやすい時期」の話です。中学生でも大人でも、方法を変えれば伸びます。
親の運動神経が悪いと、子どもも悪くなりますか?
遺伝で決まるのは体格や筋線維の傾向など土台の一部で、協調性は経験で作られます。親が運動嫌いで一緒に動く時間が減ることの方が、遺伝より大きな影響です。
家で特訓した方がいいですか?
特訓は不要で、逆効果になりやすいです。毎日10分、昨日やっていない動きを1つ足すこと、「できた」を言葉で返すこと、比べないこと。この3つの方が効きます。
運動が苦手な子に向いている習い事は?
競技名より、失敗したときの声かけ・順位がない・課題を一人ひとり変えている・動きの種類が多い・落ちても痛くない床、の5つを満たす教室です。体操・運動遊び・パルクール系が入りやすく、見学で声かけを必ず見てください。
体育や運動会を嫌がります。無理に行かせるべき?
嫌がる理由の多くは「比べられた・笑われた」記憶です。無理に行かせるより、順位のない場所で「できた」を積む経験を先に作ると、体育への向き合い方が変わります。
大阪で、運動神経が心配な子の体験はどこでできますか?
大阪市鶴見区のPK Guild(横堤駅徒歩3分)で、3歳6ヶ月〜8歳のちびクラス(体験無料)と5〜15歳の通常クラス(体験2,000円)の体験ができます。申込み時に「運動神経が心配」と書いていただければ、合うクラスをこちらで見立てます。
いちばん早い。 「運動神経が心配」とそのまま書いて送ってください。年齢と気になっていることから、合うクラスを見立てます。ちびクラスは体験無料、通常クラスは2,000円。見学だけでも。